となりのしばふ

日々の記録と内省と

雑記220829

なんだかどうにもやる気がでない日々が続いている。胸のところの皮膚のすぐ下に不安の塊があって、でもその不安が何からくるものなのか自分でも判別できなくてずっとモヤモヤしていてとにかく眠い。あと目の周りが乾燥して赤くなっているのも、半月も経つのになかなか治らない。こういう状態だと休みの日は何もせずに横になっていたいのだけど、たまった洗濯をしたり夕飯を作らなくてはならないからゾンビみたいに動いている。こういうとき、この世のたくさんの人はひとりになりたくなくて誰かがそばにいると安心するのかもしれないけど、私はひとりだったらよかったのになと思ってしまう。そしたら、掃除も洗濯も掃除もしない。誰にも心配かけないで、一日中ウトウトできるのにな。誰の目も届かない場所でひっそり死ぬ猫みたいだ。今週も月曜からぐったり疲れていて、季節の変わり目だからかも、気圧の関係かも、と自分をだましだまし出社させている。秋晴れの良い天気。布団に埋もれて寝ていたいなあ。

 

沈んだ気持ちのときにホラー小説を読むな!!と自分でも思うのだけれど、ちょうど波長が合ってしまったのです。澤村伊智「ぼぎわんが、来る」読了。2018年に映画化された「来る」の原作で比嘉姉妹シリーズの1巻。「来る」は映画館に見に行って住宅地で繰り広げられる陰陽大バトルに興奮して帰ってきた思い出があるが、原作はそういう派手な展開はなく最強の姉・琴子さんが淡々と化け物を祓う話になっている。澤村さん、人間の感情の負の部分を描き出すのがうますぎて本当に感心してしまう。手に負えない化け物ももちろん怖いのだけど、それを生み出し呼び込んだのは人間なんですよという背景が徐々に明らかになるのが怖さに拍車をかける。結末も、すべてが解決したように見えて、怪異の種が発芽の機会を伺っているような、ぬるっとした気持ち悪さがある。比嘉姉妹シリーズ、文庫本になっている分は続けて読んでいく予定。

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