となりのしばふ

日々の記録と内省と

雑記220502

GW初日、友人の結婚式に出席してきた。会場は東京で、行くとすれば感染が確認されてから初めての上京となるし、感染者数も高止まりの現状を考えるととても心配だったし出席すること自体をかなり悩んだ。だけど、新婦は高校の頃からの17年来の友人で、絶対に会場でドレス姿を見て祝いたかったのもあって、事前に3回目のワクチン接種をして、消毒液を持参して、公共交通機関の手すりなどには極力触らないで、マスクを余分に用意して……と考えうる限りの装備&対策を整えて新幹線に飛び乗った。

結婚式の日の雨は神様からの祝福だなんていうけれど、当日は、ちょうど結婚式が始まる時間から雨が降り始めて、披露宴が終わっても降りやまなかった。式は本当に素敵だった。出席することが出来て、本当によかった。私は高校生の彼女しか知らないけれど、彼女の予備校時代や大学時代の友人や会社の同僚さんや上司の方に会えたことで、その時々の彼女がどんな風だったのかということを知ることができたし、そしてその彼女の大切な人みんなが彼女の幸せを心から祝福しているのが伝わってくる和やかな結婚式だった。

彼女は出会ったころからとても頭の良い女の子だった。学力云々はもちろん、ひとの内面というか本質を正確に捉えて、物事を自分の望む方向に動かすのがとても上手だった(こう書くとなんだかアレだけど、ごく一部の人しか持っていない超特別スキルだと思う。うらやましい)。だけど逆に聡明であるがゆえの悩みもあったと思う。育った家や家族に対する複雑な思いも何度も聞いた。いつも足りない何かを探しているように見えた。

彼女の職場の人が作ったという新郎新婦へのインタビュー記事に、「人生の意味が分かった気がする」という言葉があって、すごく驚いた。私の知っている彼女では、言いそうにない言葉だったから。だけど彼女は、自分の中からそういう言葉が生まれてくるほどピッタリと合う人に出会ったんだな、と思った。私が彼女に抱いていた印象の「足りない何かを探している」の「足りない何か」の要素を、新郎の彼は持っていたんだな、と思った。そういう彼と顔を見合わせて笑う彼女を、自分の目で見ることが出来てよかった。お父さんもお母さんも、本当にうれしそうだった。なんだか安心した。きっともう大丈夫なんだ。

N、結婚おめでとう。ふたりの歩んでいく道が、あたたかく、希望に満ちたものでありますように。