となりのしばふ

日々の記録と内省と

雑記221108

今夜は、皆既月食天王星食が同時に起こる442年ぶりの天体ショー。なのだけど、あいにくの雨……と思いきや、晴れ間から月食が見えた! 上司・先輩と窓辺に集まって「欠けてる?」「雲じゃない??」とわいわい騒いで、そのうちに上司が「これで見てみな~」と望遠鏡付きの光波測距儀を持ってきたのでみんなで順番に覗いて天体鑑賞をした。写真は、望遠鏡越しにスマホで撮った月。肉眼で見ると下から8分の7くらいは欠けていたのに、望遠鏡を通すと輪郭はけっこうはっきり見える。

宇宙や天体の話って壮大な気持ちになる。月と天王星って地球からどれだけ離れているのかなと思ってデスクに戻って調べたら、月は38万4400km、天王星は約30億kmなんだって。途方もない。太陽系外の探査機ボイジャーは打ち上げられてから40年も宇宙を航行している、とか、そのボイジャー天王星に接近するまでに9年かかった、とか。次に月食と惑星食が重なるのは322年後の2344年だから、今夜の月を見上げていた人は誰ひとりとして生きていないけど、今このときにSNSに大量に投稿されている月の写真は一部が古文書のごとく残って、それを寄せ集めて未来の歴史学者が世情の考察とかするのかな、とか。そんな益体もないことを調べたり話したりしていたら、本当に1ミリも仕事が進まなかったので、私もおとなしく切り上げて帰ることにする。

宇宙の大きさや膨大な時間のことを考えながら、ミリ単位の誤差を気にする仕事なんてできないよね。という言い訳。