となりのしばふ

日々の記録と内省と

雑記220320

週末に同業他社の人の送別会があって、その途中でケーキが出てきたので退職する人への贈り物かと思ったら今月が誕生日の私宛のケーキだった。自分の名前のプレートが乗ったホールケーキなんて、幼稚園ぶりくらいに見た。この年になって大勢の人から誕生日を祝われるとは少しも思っていなかったので気恥ずかしさはあったものの、心の底からうれしいと思った。

自分と他人を比べてできないことばかり数えてしまう癖を捨てたい。どんな集団の中に居ても、真面目で面白味のない人間であることがずっとコンプレックスだったのだけど、それでいいのだと肯定してくれた人がいたから。私みたいなクソ真面目な人間がいて、マイペースな人間がいて、世の中はその人の持つ良さと悪さを足してちょうどになるように出来ているのだそうです。この前、友人と「何歳から人生をやり直したいか」という話をした。私は何歳からもやり直さなくていいと答えた。たぶん、二度目の人生も、そこそこ真面目に勉強して学生時代を送って、そこそこお堅い職業を選ぶと思うから。間違ってもフリーランスにはならないだろうな。それって結局、今の生き方と変わらない。私の考え方や価値観が変わらないと人生をやり直しても大きくは変わらないのだろうし、良い方向に自分が変わっていくのは今からでも遅くないのだと最近考えるようになった。とはいえ別段今の環境に満足していないわけではなく、今の生き方のまま「幸せだな」「満たされているな」と感じる瞬間がちょっとだけ増えるといいなと思う。なりたい自分になれるかどうかって意識ひとつなんだよな、きっと。

今年もひとつ歳を重ねたけれど、全然おとなになった気がしない。このままおばあさんになってもずっとおとなにならないなあと言っているような気がする。叶うことなら、海の見えるあったかい街でのんびり暮らすおばあさんになりたい。平屋の家で庭にオリーブかブルーベリーが植わっていて、犬かねこかヤギと暮らしているといいな。誕生日ケーキをいっしょに食べる誰かがいると、なおいいかな。