となりのしばふ

日々の記録と内省と

雑記210905


f:id:loupfnc4:20210905162852j:image
昨日、会社で隣の席の先輩がふうふう言いながら食べている匂いを嗅いだら異常においしそうに見えてしまって、今日は絶対にカップラーメンを食べると決めていた。いつも無難に醤油かシーフードを選ぶところ、今日はチリトマトを買ってきたからKさんに不思議がられた。なんとなく避けてしまうものも先輩が食べていたというだけの理由で食べてみたい気持ちになるから単純。結果、ピリ辛もなかなかおいしいけどシーフードが首位を死守。謎肉が以前よりはるかに肉っぽくなっていて驚いた。もう肉と名乗ってもいい気がする。

 

柚木麻子「BUTTER」読了。取材対象として接触した主人公里佳が梶井真奈子に依存し、衝突し、立場が逆転し、ふたりの女の関係性が変化していく中で物語が進む。「女性とはこうあるべき」。女性に限らず、男性とは、夫婦とは、家族とは。様々な「こうあるべき」に縛られ、その枠から外れることで不安になったり他人に糾弾される世の中で、大切なのは外見や名前のある関係性ではなく、内面を深く知ることや個人と個人の結びつきであること。嘘や妄想だらけの梶井が、里桂の前で一度だけ涙を流した場面が良かった。他の言葉は全て嘘ともとれるけど、初めて自分のために望んで叶えようとした梶井の「いつか」は本物であってほしい。