となりのしばふ

日々の記録と内省と

雑記220214

f:id:loupfnc4:20220214123842j:plain我が家の料理当番は、平日がKさん、休日が私と決まっていて、私のときは残り物の食材が消費できるようレシピ検索をして献立を決めている。この前の休日に作っておいしかったのが豆苗と塩昆布のサラダ。豆苗は前日の肉巻きの残りでした。豆苗って炒めたり鍋やスープに入れることが多かったのだけど、生だと豆の風味がしっかりしてまたおいしいんだなあ。塩昆布の塩味と風味にお酢の酸味がプラスされて、飽きずにむしゃむしゃ食べられる。また作りたい一品。

それと最近グレープフルーツをよく食べる。グレープフルーツはネーブルオレンジなどと違ってちまちま薄皮を剝かなくてはならないうえに酸っぱ苦いイメージがあって、これまでほとんど食べてこなかったのだけど、沸騰したお湯に入れて3分茹でると皮がきれいに剥けるというライフハックを試してみてから見方が変わった。茹でると皮がやわやわになって、外皮も薄皮も本当に手でするんと剥けるんです。ルビーはホワイトより果肉も甘くて食べやすいし、一切れつまみ食いしてそれでも酸っぱければ砂糖漬けとかはちみつ漬けにしてもいい。食後にさわやかなデザートが待っているだけで、いつもの食事も一層おいしい。

 

西加奈子「漁港の肉子ちゃん」読了。底抜けに明るくて破天荒な母親の肉子ちゃんと娘のキクりんと、漁港の町で暮らす人たちの人情味溢れる物語。ちょっと前に民放の番組で紹介されていて、去年アニメ映画にもなったんだっけ。話のほとんどが小学生のキクりんの視点なので、子どもでもとっつきやすく読みやすい作品だと思う。太っていて醜いとされる容姿の女性に焦点をあてたところは、以前読んだ柚木麻子さんの「BUTTER」と主題が似通っているものの、こちらは肉子ちゃん自身が明るく裏表のない性格であることが幸いして事件も起こらずこちらも安心して読み進められる。伏線…とまではいかないのかもしれないけれど、物語冒頭から散りばめられていた違和感は「やっぱりそうだよね」という感じで最後に種明かしがある。それよりもキクりんの独白調のアレに関しての方が意外だった。それを受けて本編を振り返ると、漁港で暮らす「ちょっと普通じゃない人たち」の話だったのかもしれない。

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