となりのしばふ

日々の記録と内省と

雑記210928

この土日は車がなかったので、スーパーに買い物に行く以外は家の中で本を読んだり庭の手入れをしたりしていた。バジルの切り戻しにも飽きた頃、近所の農家のおばさんからそろそろしその実の収穫時期だと聞いて、ざるを片手にいそいそしその穂の収穫に向かう。春先に2株植えた大葉は、枝を増やして低木くらいの大きさになっている。枝の節々から伸びた穂は、花が咲き終わらないうちが柔らかくておいしい。穂をそのままてんぷらにしてもいいし、実を取って塩漬けや味噌漬けにすればごはんのお供にもなる。今回は実を塩漬けにする予定だったので、小さい穂は残して大きい穂だけ収穫した。

f:id:loupfnc4:20210928053939j:plainしその穂はこんなにかわいい見た目でさわやかな緑色なのに、案外あくが出る。ほんの30秒さっと湯通しただけで、茹で汁は濃い緑色になった。塩漬けはこのあく抜きさえしておけばあとは簡単で、しその実の重さの10~30%の分量の塩で和えて2日間寝かせるだけ。おにぎりに混ぜ込む用にするつもりだったので、今回は塩味しっかりめの20%。仕込んだのが一昨日だから、今日の夕飯には食べられる計算だ。漬物や保存食は仕上がりを待っている時間も楽しい。漬けた直後は尖っていた塩味がまろやかに馴染んだり、酸味が出たり、食材と調味料とが化学変化を起こして別の食べものになるみたい。しその実はどんな風に変化しているだろう。かなり塩味が効いているはずなので、炊き立てのごはんにちょっとだけ乗せて頬張る。実をつぶしたときのぷちぷち食感、鼻に抜ける香り。朝から夕飯に思いを馳せ、乗り切る秋の一日。